
その他のデザイナー
イダ・ウィンクレル
イダ・ウィンクレルは、複雑な形をした建物のファサードや家並みを簡潔にクロスステッチに置き換える独特な技術を持っています。
彼女のデザインの方法は、街での印象を心にしっかり焼き付けておいて、後でその印象を水彩画で描くというものでした。彼女の作品は簡潔にして微妙な陰影に彩られており、どの作品からもデンマークの澄んだ光が感じられます。
1901年に生まれたイダ・ウィンクレルはデザイン工芸学校でデザインと刺繍を修得。卒業後、ギルドのアトリエの専属デザイナーとして働きます。当時の彼女の仕事は、ギルドの膨大なコレクションから、新しいパターン(主にサンプラー)を作り出すことでした。その仕事によって彼女自身のセンスが磨かれ、建物、地図、船シリーズなどの美しい傑作が生まれました。
デンマーク手工芸ギルド日本支部10周年記念サンプラーヤマナシ・ヘムスロイドがデンマーク手工芸ギルドの日本支部として10周年を迎えたとき、記念に制作されたのが、このお雛様サンプラー。「日本の皆さんのために、何か新しいデザインを制作しましょう」とギルドの代表者から提案され、山梨家のリビングに飾ってあったお雛様の写真をデンマークに送ったそう。その写真を、イダ・ウィンクレルさんがクロスステッチの図案に起こしてくださいました。
「お雛様の後ろに障子があったので、それがそのまま図案になっているの。最初向こうから届いたデザインにはびっくり。周りの部分に、五人囃子や三人官女の首が並んでたのよ。『これはだめ!日本では首だけ並べちゃだめ』っていって、あわててお道具の絵を描いて直してもらったの(笑)」(山梨先生談)
こうして、日本とデンマーク合作の、素敵なお雛様のサンプラーが誕生したのでした。
エディス・ハンセン
1926年生まれ、デンマーク手工芸ギルド学校卒。1959年より母校でデザインと刺繍を教えるとともに、ギルドのアトリエでデザイナーとして働きました。
彼女は丸や四角の紙を使ったコラージュで下絵を作ることが多く、光の効果を巧みなセンスで表現します。また金糸刺繍にも優れ、エディススタイルとも言うべき糸使いと巧みなステッチを編み出したことでも知られます。古い刺繍作品としても有名で、ローゼンボー城の古いゴブラン織りの修復の仕事でも高く評価されています。
ウーレ・コルゾー
1945年生まれ。建築家であり、テキスタイルのデザインなど、インテリアの分野でも活躍しているデザイナー。特に彼の名を有名にしたのは、デンマークの生活風景を単純化した形と色でシンプルに表現した絵(ハガキ、ポスターになった)です。
1990年のデンマーク手工芸ギルドのカレンダーで、初めてクロスステッチのデザインを手がける。テーマは太陽の下のデンマークで、変わりゆく季節や草花の変化を巧みな色彩と単純な線で表現します。彼のデザインは刺繍デザインの新しい動きとして注目されています。
ヴィベケ・オルリス
1951年生まれ。コペンハーゲン大学卒業後、デンマーク手工芸ギルドの学校でゲルダ・ベングトソンからデザインを、また別の講師から刺繍を学び、卒業と同時にデザイナーとしてギルドのアトリエで働きはじめます。自然や暮らしの中の小さな一コマを図案化するのに優れ、特に木の葉をモチーフとしたデザインは定評があります。
テントステッチ(プチポワン)を現代風にリバイバルするなど、常に新しい取り組みを行ってきたデザイナーとしても知られます。2004年に文化出版局から出版された「色いろボーダー」のデザイナーでもあり、出版記念展を含め、日本には複数回来日しています。
デンマーク手工芸ギルドについて![30-6465[1].jpg](../_src/sc1187/30-64655B15D.jpg)
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